見上げて整う ── 第2章 空を見る | Kuu-Lab

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空を見る

視界

一日中、手元ばかりを見ています。空は毎日そこにあるのに、今日が何色だったかを言える人はほとんどいません。この章では、顔を上げたときに何が見えるのかを、八つに分けて確かめます。

「見上げて整う」は、宇宙・空・姿勢・光という四つの章で、上を向くという動作ひとつで心と体に何が起きるのかを探る実験です。第2章は、そのうち「空」を扱います。

一本あたり十六秒の動画に、ひとこと解説と、もう一つ考えてみる問いを添えました。答えは書いていません。空を見上げてから、もう一度読んでみてください。

10

今日の空、何色だった?思い出せますか

空の色は一日のうちで何度も変わります。朝は白っぽく、昼は濃い青、夕方はオレンジ。同じ「青空」でも、真上と地平線の近くでは濃さが違います。

見上げなければ、その日の空は記録されないまま終わります。

もう一つ考えてみる
「青」というひとことで、どれだけの色が消えているだろう。

11

なぜ空は青い?光が散らばるということ

太陽の光には、波長の長いほうから赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の七色が混ざっています。この光が空気中の小さな粒にぶつかると四方八方に飛び散る。これをレイリー散乱といいます。

波長の短い光ほど飛び散りやすいのですが、いちばん短い紫は空のとても高いところで散ってしまい、地上には届きません。私たちが見ているのは、二番目に散らばりやすい青です。

つまり空の青は、空そのものの色ではありません。

もう一つ考えてみる
大気がなかったら、昼の空は何色に見えるだろう。

12

同じ雲は二度とない変わり続けるものを見る

動画は準備中です解説と問いは、先に読めます。

雲は水滴や氷の粒の集まりで、上昇気流と気温によって形が決まります。その条件が刻々と変わるので、同じ形が二度と再現されることはありません。

写真を撮る数秒の間にも、輪郭は変わっています。

もう一つ考えてみる
二度と同じにならないものを、雲のほかにいくつ挙げられるだろう。

13

夕焼けは、なぜ赤い?長い距離を旅してきた光

動画は準備中です解説と問いは、先に読めます。

夕方の太陽は低い位置にあるので、光が大気の中を通る距離が昼よりずっと長くなります。その長い道のりの間に、散らばりやすい青い光は失われてしまう。

残った赤やオレンジだけが目に届きます。夕焼けの赤は、長い距離を生き延びた光です。

もう一つ考えてみる
いま見ている夕焼けを、地球の反対側の人はいつ見るのだろう。

14

今夜の月は、どんな形?毎日変わるものを確かめる

動画は準備中です解説と問いは、先に読めます。

月は自分では光っていません。太陽の光を反射しているだけです。その反射している面のうち、地球から見える部分が日々変わるので、形が変わって見えます。

一周するのに、およそ29.5日。今夜の月の形は、今日という日付とほぼ結びついています。

もう一つ考えてみる
月の形を見て日付が言えるようになったら、カレンダーは要るだろうか。

15

遠くを見ると、目がゆるむ近くばかり見ていませんか

動画は準備中です解説と問いは、先に読めます。

目のピント合わせは、水晶体のまわりにある毛様体筋がしています。この筋肉の力を抜いて、まったく使っていない状態が、いちばん遠くにピントが合った状態です。

近くを見るときは、筋肉を収縮させる努力をしている。自覚はほとんどありませんが、手元を見つづける時間は、力を入れつづける時間でもあります。

遠くを見るのは、目が力を抜いている時間です。

もう一つ考えてみる
今日いちばん遠くを見た瞬間は、いつだっただろう。

16

曇りの日の空も、見る晴れだけが空じゃない

動画は準備中です解説と問いは、先に読めます。

曇り空は一色に見えますが、実際は高さの違う雲が何層も重なっています。それぞれ違う速さで流れ、隠れた太陽の位置によって、銀色から濃い灰色まで濃淡ができる。

晴れの日より、空の立体構造がよく見える日でもあります。

もう一つ考えてみる
「いい天気」と言うとき、どんな空を思い浮かべているだろう。

17

一日一枚、空を撮る記録が習慣になる

動画は準備中です解説と問いは、先に読めます。

空は毎日違うのに、記録しなければ違いに気づけません。一日一枚だけ撮ると、一週間で七つの違う空が並びます。

同じ場所、同じ時間に撮ると、変化はさらにはっきりします。

もう一つ考えてみる
一年つづけたら、365枚の空から何が見えてくるだろう。
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